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『ヨガの本場・インドでヨガの先生の資格を取得したい』

3年越しの思いを胸に
シヴァナンダヨガのTTC(ヨーガ講師養成コース 200時間)に参加してきました。

一般的にシヴァナンダヨガと呼ばれているのは、
スワミ・シヴァナンダの元で学んだ、スワミ・ヴィシュヌデヴァナンダ師によりデザインされた
ハタヨガアーサナ(ポーズ)やプラナヤーマ(呼吸法)を中心としたヨガを指します。
ヨガに触れたことのない人や、インド文化にあまり詳しくない人でも
いつでもどこでもできるようにとつくられました。

シヴァナンダヨガのTTCは生徒と教師が一緒にアシュラム(ヨーガや瞑想の修行の場)で
寝食を共にしながら学ぶというインドの伝統的なグルクラという教育システムを実践しています。

ヨガの5つのポイント
・適切な運動(アーサナ)
・適切な呼吸(プラナヤーマ)
・適切なリラクゼーション(シャヴァアーサナ)
・適切な食事法(ベジタリアン)
・ポジティブな思考(ヴェーダンタ)と瞑想(ディヤーナ)

これらを毎日の授業と共同生活を通して学びます。
ヨガを改めて基礎から学びたいと思ったのと
ヨガ漬けの1ヶ月を過ごして
身体や心がどう変化するのか経験してみたくて、参加を決めました。

シヴァナンダヨガのTTCを受けられるアシュラムはインドに3カ所ありますが
今回わたしが滞在したのは北インド・ウッタラカンド州のウッタラカシ。
ヨガの聖地・リシュケシュからバスで8時間程北上したところに位置する
ガンジス河とヒマラヤの山々に囲まれた標高1158mの自然豊かな小さな町。
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ガンジス河沿いにあるアシュラムで
先生達と世界中から集まった31人の仲間達と共に学び生活した1ヶ月間。
今回はここでの生活をご紹介します。
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コース初日はイニシエーション(入所式)
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ユニフォーム(黄色のTシャツと白いパンツ)とテキストを受け取る
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1ヶ月間寝泊まりしたのは
アシュラム内にあるドミトリー(8人部屋)

わたしたちの部屋はガンジス河の目の前で
河の流れる音を聞きながらの生活がとても好きだった。

ルームメイトは
ドイツ人3人
ニュージーランド人
カナダ人(オーストラリア・ブリスベン在住)
ポルトガル人(オランダ・アムステルダム在住)
ベラルーシ人(インド・ニューデリー在住)
個性豊かな仲間達に囲まれての、アシュラム生活がスタート
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チリンチリンチリンチリンチリン…
鳴り響く起床ベルの音とガンジス河の水音で目が覚める
アシュラムの朝は早い

5:20 起床

6:00-7:00 メディテーション or サイレントウォーク
メディテーション:瞑想
サイレントウォーク:沈黙を守ったままのウォーキング
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7:30 モーニングチャイ

8:00-9:45 アーサナクラス(実技&講義)
まず正しいプラナヤーマ(呼吸法)で体と心を整える
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太陽礼拝&12の基本ポーズ
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中には超人的に体が柔らかい子も(バッタのポーズ)
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講義の時間は先生と生徒たちの間で質問や意見を交わし合いながら、クラスが進んでいく
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10:00 ブランチ(ベジタリアン)
野菜・豆・フルーツ中心のベジタリアンメニュー
全員で歌ってからいただきます(食事中はおしゃべり禁止)
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10:30- カルマヨガ
カルマヨガ:無償で人のために行動すること
(わたしはアーサナホールの掃除担当。
 毎日ホール内をほうきで掃き、モップでピカピカに磨きあげる)
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12:00-13:00 バガヴァッド・ギータ
バガヴァッド・ギータ:サンスクリット語で書かれたヒンドゥー教の聖典

13:00-13:30 オプションコーチング(自由参加)
苦手なアーサナを練習する時間

13:30 アフターヌーンチャイ
チャイを飲みながらほっとひと息
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14:00-15:00 レクチャー(解剖学・哲学・歴史・サンスクリット語など)
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16:00-17:45 アーサナクラス(実技)
自分たちの練習はもちろんだけど、ヨガの先生になるためのコースなので
指導方法(アーサナのサポート・説明の仕方)もしっかり学ぶ
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マタニティーヨガの授業では
みんなおなかにクッションを詰めて妊婦の動きを体感
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18:00 ディナー(ベジタリアン)
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20:00 サットサンガ・講話
サットサンガ:楽器を奏でながら、全員でキールタン(ヒンドゥー教の神様の歌)を歌うこと
タンバリンを叩く人・ティンシャを鳴らす人・歌う人…
先生も生徒もみんなひとつになって音を奏でる

22:00 消灯


お休みは毎週金曜日。
町まで買い出しに行ったり、散歩したり、本を読んだり
それぞれ好きな時間を過ごす。

毎週土曜日の夜はタレントショーといって
みんなの前で特技を披露する時間

歌ったり、踊ったり、詩を読んだり…
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この日は世界中のアートに触れることができておもしろい
(ちなみにわたしは英語の歌を日本語に訳して歌ってみたよ♪)

この1ヶ月間は練習すること・勉強することが盛りだくさん
さらに毎日たくさん宿題が出るので、クラスの合間は宿題をこなしてと
のんびり過ごしてる時間なんてほとんどない。
“ヨガでリラックスしてスローライフ”とはほど遠い
まさに修行の1ヶ月間。

TTC最終日は卒業試験(3時間半の筆記試験)
ヨガの指導・哲学・解剖学・歴史・サンスクリット語などなど
1ヶ月の間に学んだことの集大成

試験1時間前にルームメイトのドイツ人と、目の前のガンジス河で沐浴してみることに。
鼻をつまんで一気に頭のてっぺんまでどぶんと浸かると
氷水のように冷たいガンジス河の水が
試験前でパンクしそうな頭をすっきりとクリアにしてくれた。

そして無事、試験に合格!
念願の修了書、そしてSita(シータ)という名前をいただきました。
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最後に全員で記念撮影
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ヨガというと、どうしても体の動きや柔軟性に注目しがちだけど
ここではヨガという名のライフスタイルを学ぶ。
何を食べるのかから始まり、呼吸をコントロールしてマインドを集中させる方法
健康な身体を維持することの大切さ、ポジティブな思考、人生の目的など…
知識+経験(自らの体を通して実践)を通して初めて得ることのできる、たくさんの気付き。

ここで学んだことは奥が深くて
全てを理解するまでにはまだまだ時間がかかりそう。
今後のプラクティス・毎日の暮らしの中で少しずつ理解を深めながら
ヨガクラスや会話を通して、自分の言葉で伝えていけるようになりたいな。

ちなみに今回わたしが参加したコースは
全て英語で授業が行われました。
なので日常生活レベルの英語は最低限必要になります。

アーサナのクラスはともかく
解剖学・哲学の授業は専門用語だらけで辞書片手にとにかくもう必死だったよ。
でもおかげで少しは英語も上達できたかな。

ヨガの本場・インドでヨガを学びたい!
でも英語はちょっと…という方のために
南インド・ケラーラ州のトリヴァンドラムにあるシヴァナンダアシュラムでは
日本語通訳付きのTTCコースも毎年1月に開催しています。

詳細はコチラ
SIVANANDA HP(英語)

SIVANANDA HP(日本語)

東京・高円寺にある日本で唯一のシヴァナンダヨガ東京センター。
ここはシヴァナンダヨガを実践する場として
またシヴァナンダヨガやTTCに興味を持たれた方どなたでも訪れることのできる場所です。
TTC説明会も開催しているので、ぜひお気軽にお問い合わせしてみてください。


最後にシヴァナンダヨガTTCの創設者
スワミ・ヴィシュヌ・デヴァナンダの言葉。
シンプルで大好きな言葉

『Health is Wealth
 Peace of Mind is Happiness
 Yoga shows the way』

『健康は財産
 心の平和は幸せ
 ヨガはあなたにその道を示す』


アシュラムの先生達、そして一緒に学んだ31人の仲間達
たくさんの学びと気付きをありがとう*
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2013.06.09 Sun l ヨガ l コメント (3) トラックバック (0) l top

コメント

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2014.10.15 Wed l . l 編集
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2016.10.07 Fri l . l 編集
ヨガTTC
むつみさんはじめまして+*

わたしはヨガ歴6年目にインドでTTCを受けました。
ただ、これはわたし自身の考えですが
ヨガTTCを受けるにあたってヨガ歴はそこまでこだわらなくてもいいかなと思います。
一言でヨガ歴といっても毎日プラクティスしているのと、週1回ヨガスタジオに通っているのでは全然違いますからね。
みなさんそれぞれのタイミングがありますから、自分にとって必要だと思った時が最善の時だと思います。

むつみさんもインドに行かれるのあれば、どうか充実した学びの時間を過ごされてください。
2016.11.05 Sat l 吉川あい子. URL l 編集

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