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2014年より、コラム連載を書かせていただいてる
インド初無料日本語情報誌【月刊チャロー】

今日は1月号に掲載された記事をお届けします*


《ネパール時間と日本時間》
“スケジュール管理”とか“効率よく”とはほど遠いネパール社会。
マイペースなわたしから見ても超がつくほどマイペースなネパール人は
日本人とは確実に違う“ネパール時間”の中で暮らしている。

水タンクが壊れて修理屋さんを呼んだら
”明日の10時に行くよ”と言っていたにも関わらず
明日の10時どころか次の週になっても1ヶ月経ってもこないとかザラだったし
とにかく予定通りにいかないことだらけだった。

こういうことにいちいち腹を立てていると
血管切れて早死にしそうなので、最初から期待しないに限る。
しかし、催促しまくらないと一生動いてくれないので、こっちもどんどんしつこくなる。

人に対して期待はしないけどしつこいとか最低なんだけど
ネパールではそうでもしないと心穏やかに生きていけないのだ。

だから明日の10時に行くねと言ってた修理屋さんが
本当に明日の10時に現れてくれた日なんかは、相手がとぼけたおっさんでも神に見えた。

何をするにも驚くほど無駄に時間がかかるネパールだったが
ネパール人は予定通りにいかず時間が空いてしまっても
チャイを飲んで近くにいる人と喋ったりしてのんびり楽しく過ごしている。
時間に追われてイライラしたり焦っている人なんてほとんどいない。
だから時間が流れるのが、毎日ゆったり感じたのかもしれない。

日本に戻ってきてから
全ての物事がさくさくと予定通りに進んでいくことに、心から感心してしまう。
この充実感というか快感はやみつきになる。
しかし、ふと気がつくと時間の流れが猛烈に早くなっている。

そんなわけでさくさくな充実感とゆったり過ごす時間を両立させるために
最近月に一度は“ネパール時間”を設けるようにしている。
携帯をオフにして、時計をはずして、時間を全く気にしないで好きなことをして過ごすひととき。
外でご飯作ったり、火を囲んだり、星空を眺めながら眠れたらもっといい。
生活から時間を外してみると、頭の中であれしなきゃこれもしなきゃと
いっぱいになっていた思考がすっきりクリアになって、新しいアイディアが湧いてくるのだ。

“ネパール時間”に浮かんだアイディアを原動力に
次の日からまたしばらく“日本時間”で生きていく。

そんな時間のバランスが最近何だかとても心地いい。
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2016.01.18 Mon l ネパールの生活 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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