ヴィクラム暦・2071年カルティック月(7月)4日から
Tihar(ティハール)が始まった。
ティハールとはネパールで2番目に大きなヒンドゥー教のお祭りで
ヴィクラム暦の7番目の月の新月の2日前から始まり、5日間続く。
3日目には豊穣と幸運の女神ラクシュミに祈りを捧げ、家中に灯りをともすため“光の祭”とも呼ばれる。
まず初日はカーグ・プージャといってカラスのお祭り。
ネパールではカラスは『地獄に住む閻魔大王の使者』であると信じられているため
地上に降りてきたカラスが地獄に戻る時に、地上での悪い情報を閻魔大王に伝えないように
屋根などにいるカラスに礼拝し、餌を与える日なんだそう。
カラスに礼拝して餌付けとか、その姿を想像するだけで笑えてくるのだけど
ナガルコットにはカラスがあまりいないもんで実際に見ることができず残念!
2日目はククル・プージャといって犬のお祭り。
犬もまた閻魔大王の使者とされているため、この日は犬の首に花輪をかけ
額にティカと呼ばれる赤い粉を付けて礼拝する。
この日はナガルコット中の飼い犬だけじゃなく野良犬もみーんな
こんな愉快な感じになってたよ。
3日目は新月。
この日はラクシュミー・プージャといって
仏教でもおなじみのお金と繁栄の女神・吉祥天=ラクシュミーをお祈りする日。
ちなみにラクシュミーは蓮の上に座っているこの方
この日は家や商店を朝から念入りに掃除して清め
マリーゴールドの花輪で、窓や玄関に飾り付けをする。
バクタプルには花を売る屋台が立ち並び、街中が鮮やかなオレンジ色で溢れていた。
うちのファームにはマリーゴールドがいっぱい咲いてるので
朝早くから親戚の女の子たちがやってきて花輪作り
完成した花輪を玄関や窓に飾り、ラクシュミーを家に迎え入れる準備をする。
昼過ぎに旦那の実家に行くと
お義母さんが庭でセルと呼ばれる米粉のドーナツを大量に揚げていた。
ティハール中は家族親戚にセルを振る舞う習慣があるらしく
この日だけでお義母さん、軽く300個は揚げていたと思うよ。
そんなわけでこの5日間は実家はもちろん親戚の家でもセルを食べ続けた。
家庭の手づくりだから、家によって味や食感は違うのだけど
外はカリカリ、中はツブツブモチモチですごくおいしい◎
夕方になると義妹が玄関に見たこともない茶色の円を描きはじめた。
茶色の円の上にマンダラの型紙を敷いて白い粉をふり
マンダラを色粉で色付けしていく。
あたりが暗くなってくると、ロウソクの火を灯して
いよいよ“光の祭”のはじまり
どこの家も商店も窓をはじめ玄関、部屋や屋根の四方などにたくさんのキャンドルや電球を灯して
富と豊穣の女神ラクシュミーを招き入れ、ずっと家にいてもらうよう祈る。
こうしてネパール中の街や村が灯りであふれ
1年の中で最も明るいネパールの夜となる*
この日の夜は子どもたちがラクシュミーへの賛歌を歌いながら家々を回り
お菓子などをもらう行事も行われるため
『デウシー♪デウシー♪♪』という子どもたちの歌声が夜遅くまで響いていた。
大晦日の大掃除とクリスマスのイルミネーションとハロウィンのトリックorトリートが
一斉に押し寄せてきたような賑やかな1日。
4日目はゴバルダンプジャとして人間の健康をお祈りする日。
そして最終日の5日目はバイティカと言われ、姉妹が兄弟の健康をお祈りする日。
ちなみにネパールでいう兄弟姉妹は日本とはだいぶ感覚が違う。
この感覚に慣れるまではわたしもよく混乱していたのだけど
ネパールでは実際の兄弟姉妹だけじゃなく、いとこ・親戚のことも兄弟姉妹と呼ぶし
さらには血が繋がっていなくても、尊敬する年上の人をお兄ちゃん・お姉ちゃんと呼んだり
かわいがってる年下の男の子や女の子を弟・妹と呼んだりもする。
そんなわけでこの日は親戚の女の子達が旦那やうちの息子にも
バイティカの儀式をしてくれた。
この日はおでこに7色の色粉・塩・灰と全部で9種類の特別なティカをほどこす。
Nine Planet=9つの惑星を意味するのだとか。
バイティカで使われる花はマリーゴールドとセンニチコウ。
長い間美しさを保つセンニチコウはネパールでも千年生きる花と言われ
兄弟の長生きを願って首からかけるんだとか。
体調不良で少しご機嫌ナナメだけど、ティカと花輪でイロトリドリになった息子
うちの男どもの健康を願ってくれて、ありがとう*
実家での儀式が終わり、親戚の家を訪れると
親戚の男の子たちが花輪をいっぱいつけて楽しんでいた。
かわいいね♡
おっちゃんも!
かわい…くない。
じいちゃん達も!!
これは、ちょっとかわいい?
大の男達が揃いも揃って花輪を身に付けて楽しんでる姿は
日本人のわたしから見ると、かわいすぎて笑ってしまいそうになるんだけど
この日は家族・親戚が大集合して子どももじいちゃんもみんな幸せそうだった。
ラクシュミープージャの日、家に設置したキラキライルミネーションライト*
本当は1日だけ灯すもんなんだけど
すっかり気に入っちゃったから、クリスマスまで灯しておくことにしたよ。
毎日が“光の祭”
Tihar(ティハール)が始まった。
ティハールとはネパールで2番目に大きなヒンドゥー教のお祭りで
ヴィクラム暦の7番目の月の新月の2日前から始まり、5日間続く。
3日目には豊穣と幸運の女神ラクシュミに祈りを捧げ、家中に灯りをともすため“光の祭”とも呼ばれる。
まず初日はカーグ・プージャといってカラスのお祭り。
ネパールではカラスは『地獄に住む閻魔大王の使者』であると信じられているため
地上に降りてきたカラスが地獄に戻る時に、地上での悪い情報を閻魔大王に伝えないように
屋根などにいるカラスに礼拝し、餌を与える日なんだそう。
カラスに礼拝して餌付けとか、その姿を想像するだけで笑えてくるのだけど
ナガルコットにはカラスがあまりいないもんで実際に見ることができず残念!
2日目はククル・プージャといって犬のお祭り。
犬もまた閻魔大王の使者とされているため、この日は犬の首に花輪をかけ
額にティカと呼ばれる赤い粉を付けて礼拝する。
この日はナガルコット中の飼い犬だけじゃなく野良犬もみーんな
こんな愉快な感じになってたよ。
3日目は新月。
この日はラクシュミー・プージャといって
仏教でもおなじみのお金と繁栄の女神・吉祥天=ラクシュミーをお祈りする日。
ちなみにラクシュミーは蓮の上に座っているこの方
この日は家や商店を朝から念入りに掃除して清め
マリーゴールドの花輪で、窓や玄関に飾り付けをする。
バクタプルには花を売る屋台が立ち並び、街中が鮮やかなオレンジ色で溢れていた。
うちのファームにはマリーゴールドがいっぱい咲いてるので
朝早くから親戚の女の子たちがやってきて花輪作り
完成した花輪を玄関や窓に飾り、ラクシュミーを家に迎え入れる準備をする。
昼過ぎに旦那の実家に行くと
お義母さんが庭でセルと呼ばれる米粉のドーナツを大量に揚げていた。
ティハール中は家族親戚にセルを振る舞う習慣があるらしく
この日だけでお義母さん、軽く300個は揚げていたと思うよ。
そんなわけでこの5日間は実家はもちろん親戚の家でもセルを食べ続けた。
家庭の手づくりだから、家によって味や食感は違うのだけど
外はカリカリ、中はツブツブモチモチですごくおいしい◎
夕方になると義妹が玄関に見たこともない茶色の円を描きはじめた。
茶色の円の上にマンダラの型紙を敷いて白い粉をふり
マンダラを色粉で色付けしていく。
あたりが暗くなってくると、ロウソクの火を灯して
いよいよ“光の祭”のはじまり
どこの家も商店も窓をはじめ玄関、部屋や屋根の四方などにたくさんのキャンドルや電球を灯して
富と豊穣の女神ラクシュミーを招き入れ、ずっと家にいてもらうよう祈る。
こうしてネパール中の街や村が灯りであふれ
1年の中で最も明るいネパールの夜となる*
この日の夜は子どもたちがラクシュミーへの賛歌を歌いながら家々を回り
お菓子などをもらう行事も行われるため
『デウシー♪デウシー♪♪』という子どもたちの歌声が夜遅くまで響いていた。
大晦日の大掃除とクリスマスのイルミネーションとハロウィンのトリックorトリートが
一斉に押し寄せてきたような賑やかな1日。
4日目はゴバルダンプジャとして人間の健康をお祈りする日。
そして最終日の5日目はバイティカと言われ、姉妹が兄弟の健康をお祈りする日。
ちなみにネパールでいう兄弟姉妹は日本とはだいぶ感覚が違う。
この感覚に慣れるまではわたしもよく混乱していたのだけど
ネパールでは実際の兄弟姉妹だけじゃなく、いとこ・親戚のことも兄弟姉妹と呼ぶし
さらには血が繋がっていなくても、尊敬する年上の人をお兄ちゃん・お姉ちゃんと呼んだり
かわいがってる年下の男の子や女の子を弟・妹と呼んだりもする。
そんなわけでこの日は親戚の女の子達が旦那やうちの息子にも
バイティカの儀式をしてくれた。
この日はおでこに7色の色粉・塩・灰と全部で9種類の特別なティカをほどこす。
Nine Planet=9つの惑星を意味するのだとか。
バイティカで使われる花はマリーゴールドとセンニチコウ。
長い間美しさを保つセンニチコウはネパールでも千年生きる花と言われ
兄弟の長生きを願って首からかけるんだとか。
体調不良で少しご機嫌ナナメだけど、ティカと花輪でイロトリドリになった息子
うちの男どもの健康を願ってくれて、ありがとう*
実家での儀式が終わり、親戚の家を訪れると
親戚の男の子たちが花輪をいっぱいつけて楽しんでいた。
かわいいね♡
おっちゃんも!
かわい…くない。
じいちゃん達も!!
これは、ちょっとかわいい?
大の男達が揃いも揃って花輪を身に付けて楽しんでる姿は
日本人のわたしから見ると、かわいすぎて笑ってしまいそうになるんだけど
この日は家族・親戚が大集合して子どももじいちゃんもみんな幸せそうだった。
ラクシュミープージャの日、家に設置したキラキライルミネーションライト*
本当は1日だけ灯すもんなんだけど
すっかり気に入っちゃったから、クリスマスまで灯しておくことにしたよ。
毎日が“光の祭”
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