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今回は自分自身が2年半前に経験した病気
そして、手術跡に苦しんでた時に実践していたセルフヒーリングのお話。

ヨガや健康を伝える立場ということもあって
当時は病気になった自分のことが許せなかったのかな。

辛い感情に蓋をして、心の奥にしまいこんで
『痛くない、辛くない』って言い聞かせて、過ごしていた。
でも無視された感情は、だんだん小さくなるどころか
どんどん大きく膨らんで私を苦しめた。

そんな時『痛かった、辛かった』と受け止めてあげることによって
救われた経験を振り返って書いてみたいと思います。

病気や手術の跡で苦しんでる人がこの記事を読んで
少しでも救われることを願って。


2012年2月
突然、激しい腹痛が襲いその場から動けなくなった。

経験したことのない尋常じゃないお腹の痛み
そして、しばらくすると腕を根こそぎ抜かれるようなするどい激痛が右肩を襲い
あまりの痛さに大声でわめきながらのたうちまわるほどだった。

めったなことじゃ病院に行かないわたしが
生まれて初めて命の危機を感じ、病院に連れていってもらった。

検査の結果は
『卵巣出血』

そして医者から言われた言葉は
『輸血が到着し次第、緊急手術に入る』とのことだった。
痛みが襲う直前まで普通に元気で、病気の予兆もなにも感じなかった。

人生って何が起きるか本当に分からないものだなと
麻酔から醒めてまだぼんやりした頭でふと思った。

卵巣出血は出血量が少なければ手術をしないで
自然吸収されるのを待つケースもあるみたいなんだけど
わたしの場合は出血が1ℓ近くと大量で
すぐに開腹手術をして出血を止めないと危ない状態だった。
体内で行き場を失った血液が肩のあたりにまで達していて
その結果、右肩の神経を刺激して肩の激痛も起こっていたのだった。

卵巣出血が起こる原因ははっきりとしたものがなく
何をどう気をつけるとか、防ぐ方法はこれといって特にないらしい。

なる人はなるし、ならない人はならない。
体質もあるし、運もあるんだと思う。
この時期は色んなことが重なって、ものすごいストレスを抱えていたから
今思えばそれが原因でカラダが悲鳴をあげたのかな。

手術は無事に終わり、3ヶ月後の検診では
『もう日常生活に戻っていいですよ』
『ヨガも元通りにやっていいですよ』と言われた。

医学的に見れば、その時点で病気は治ったということになる。
でもね、わたしの心は全然元通りじゃなかった。

下腹部の赤紫色にもりあがった10㎝ほどの手術跡。
醜くて、見たくなかった。
でもお風呂やトイレのたびに目にしてしまい
そのたびにまっくらな気持ちになった。

そんな状態がしばらく続いたある日
『このままじゃいけない
 この手術跡だってわたしの一部、そろそろ受け止めよう』と思い
見るのも触るのも嫌だった手術跡をそっと撫でながら
話しかけてみることにした。

『痛かったね
 辛かったね
 でも、病気はもう治ったから大丈夫
 よく頑張ってくれたね、ありがとう』

初日はポロポロ涙が止まらなかった。

最初は手術跡を触るのもおそるおそるだったけど
数日たったらだんだん慣れてきて
1週間ほどしたら、手術跡を目にしてもマイナスの感情はもう起こらなくなっていた。

これがわたしにとって初めてのセルフヒーリング体験。

もし、当時のわたしと同じように過去の手術跡や傷跡のことで悩んでる方がいたら
この方法でぜひ話しかけてあげてください。
その時は心の中で唱えるんじゃなくて、ちゃんと声に出して話しかけてあげてください。
傷跡は消せないけど、受け止められるようになるだけで随分楽になれるから。

そして今現在、病気や怪我で苦しんでる方は
病気の部分にそっと手をあてて、向き合ってあげてください。
その時はさきほどの言葉を例に現在形に変えてください。
もし自分の中に特別な気持ちがあるのなら、それも思いのまま声に出してみてください。

『痛くない、辛くない』
と無理してポジティブであろうとしなくていい。
どうかありのままの感情を感じて受け止めてあげてください。

病気は闘うんじゃなくて
向き合い、受け止め、そして癒してあげる。

2年前、突然の病気で死にかけた時
人生に無駄なことはないと言うけど
この病気に一体何の意味があるんだろうと思った。

でもおかげで自分自身と対話し癒すことを覚えた。
そして、命あることが当たり前じゃなくて奇跡と思えるようになった。

時には薬や手術の力を借りることもあるかもしれない。
けれど最終的に病気を治すのは自分自身。
だって病気も自分自身が作ったものなのだから。

おかげさまでわたしは元気です。
ありがとう*
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2014.07.18 Fri l ヒーリング&気付き l コメント (0) トラックバック (0) l top

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