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今日はパスニと呼ばれる息子のお食い初めの儀式。


日本では生後100日目だけど
ネパールでは男の子の場合は5〜6ヶ月の間に、女の子の場合は4〜5ヶ月の間にお祝いをする。

時期は異なるけど
赤ちゃんにお米を食べさせてお祝いする文化は、日本もネパールも一緒なんだね。

ネパールではこの儀式を迎える前に離乳食を食べさせたりもするけど、お米だけは絶対に食べさせない。
つまり今日はお米のお食い初めということになる。
(うちは生後100日目に日本式のお食い初めもしたから、すでに一粒だけお赤飯食べちゃったけどね)

ネパールではお食い初めはとても重要な儀式で
親戚・友人に招待状を送って、結婚式くらい盛大にお祝いする家もあるらしいけれど
うちは旦那の実家で家族だけで和やかにお祝いした。

ネパールの儀式に欠かせない
ティカ(赤い粉)・米・ヨーグルト・花びら・水。
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今日は新品の民族衣装に身を包み、カジャルと呼ばれるアイラインをひく息子。
こうやって見るとすっかりネパール人だね〜
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今日のためにおばあちゃんが
サンゴのガネーシャ × シルバーのブレスレットを用意してくれたよ。
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おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、おじさん、おばさん、いとこの順に
ひとりずつ赤ちゃんのおでこにティカ(赤い粉)や米を付けて祝福し
お祝いのお金を手に握らせて
願いをこめて祈り
そしてキール(乳粥)を食べさせる。

この日は銀貨がスプーン代わり。
“一生お金に困りませんように”という意味が込められているんだって。

銀貨でキールをすくって息子の小さな口の前に持っていくと
口を大きく開いてモグモグペロリと食べてくれた。
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離乳食を始めてから、どんどん食いしん坊になってきた息子。
最近は顔に肉がつきすぎて、首がなくなってしまったよ(笑)

3年前、沖縄の小浜島で一緒に働いていた世界一周中の友達がナガルコットまで会いにきてくれたので
今日は一緒に儀式に参加してもらい、ここにアップしている写真も彼女に撮ってもらいました。
みわちゃんステキな写真をどうもありがとう!

子どもが産まれてから、こういう伝統的な行事を大切にしたいと思うようになったな〜
まだまだ小さいから息子の記憶には残らないかもしれないけど
大きくなったら今日のことを話しながら写真を見せてあげるね。


これからもいっぱい食べて笑って元気に成長しておくれ*
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2014.08.30 Sat l 子育て l コメント (0) トラックバック (0) l top
2011年、都内某所で開催されたインド交流会。

このインド交流会、インド初無料日本語情報誌【月刊チャロー】の編集長主催ということもあって
編集長をはじめ、バラナシ大学に通う日本人留学生など、キレキレな方々が集まっていて
本当に濃くて面白い時間を過ごさせてもらいました。

あれから3年。
その時の編集長との出会いがご縁で、月刊チャローの新企画【現地在住生活便り】にて
ネパールでの暮らしを隔月でコラム連載させていただくことになりました!

大人になってから文章を書くのが好きになり
旅していた頃は『トラベルライターになりたいな~』なんて思っていた時期もあったので
こういう形で執筆のお話をいただけて、本当に嬉しいです。

本日発行の月刊チャロー9月号は、連載第1回目。
【ナガルコットでオーガニックライフ】について書かせていただきました。

旅行者目線ではなく、住んでいるからこそ分かるネパールの暮らしぶりを
これからみなさんに少しずつご紹介していきたいと思います。

ちなみに月刊チャローは北インド版と南インド版があって
北インド版はデリー、グルガオン、ムンバイ、プネ、グジャラートで
南インド版はバンガロール、チェンナイで入手することができます。

インドのお役立ち情報がいっぱい詰まっているので
インドご滞在中の方はぜひお手に取ってみてくださいね*


チャローHPからもインド情報がご覧いただけます。
インド初無料日本語情報誌月刊チャロー
2014.08.30 Sat l メディア l コメント (0) トラックバック (0) l top
昨日に引き続き、ヴィクラム暦・2071年サウン月(4月)26日の今日は
Gai Jatra(ガイジャトラ)

ガイジャトラは、ガイ=雌牛 ジャトラ=祭(牛祭り)という意味で
毎年サウン月の満月の翌日に行われるネワール族のお祭り。
その1年に亡くなった人を悼むもので、まさに日本のお盆のようなもの。
ちなみにネパールではガイ(雌牛)は亡くなった人を天国に導き、幸せを与えてくれると信じられている。

ガイジャトラはカトマンズやパタンでも見ることができるけど
人口の90%がネワール族のバクタプルが最大規模ということでバクタプルへ


旧市街の赤レンガ通りは
亡くなった人の写真を貼り付けた神輿を担ぐ人や、音を奏でたり踊る人でいっぱい!
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祭りのシンボルである牛も今日はイロトリドリに祀られてる
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向かいの人と木の棒を叩き合いながら勢いよく行進する子どもたち
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ネワール族の女の子たちも今日はネワリドレスで着飾って棒を打ち鳴らす
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剣舞のような見事な棒さばきで
カッカッカッ、カッカッカッと棒の音がリズミカルに響く
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笛を吹くネワール族の女の子たち
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上を見上げると、バクタプル名物の木の窓から
楽しそうに祭りのようすを眺める地元の住民達の姿も
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お祭りグッズを販売していたおじちゃん。
紙のお面がシブい、というかちょっと怖い。
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移動ネックレス屋さんは歩く看板状態
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今日はバクタプルの街全体が仮装行列状態で仮装している人もいっぱい!

互いの顔や髪に銀色の絵の具を塗り合う男の子たち
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伝統的な衣装や仮面を身に纏う人たち
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中にはこんなおっさんも!
頭にコンドーム風船を乗せてガムテープで固定し、しかも首の後ろから酒のボトルぶら下げてるし!!
さすが、なんでもありのネパール
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今日はフェイスペイント屋さんもあちこちで出店していたので
わたしたちも描いてもらうことに。
順番待ちしながらちょうど描き終わったばかりの男の子を見て少しばかり不安になる(笑)
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わたしと息子はおそろいのバタフライ*
の予定が息子ギャン泣きのため半分だけ描いてもらって断念。
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そして、小さい子どもの仮装はかなり本気なものが多い。

リトルクリシュナ発見!
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リトルシヴァ&パルヴァティー夫妻も発見!!
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ガイジャトラはこの一年間に亡くなった人たちを想い
「悲しいのはあなただけじゃない。私たちも同じよ」と
悲しみを分かち合い、慰めあう意味もある。

遺族ギャザリングと言ってもいいのかもしれない。

でもイロトリドリで賑やかな人たちを眺めながら
自分が死んだあと、家族や友達がこんな風に笑って見送ってくれたら
幸せだな〜なんてふと思った。


ちなみにネパールの暦ではガイジャトラの日を境に雨期が終わると言われている。
もうちょっとしたら、ナガルコットからまたヒマラヤの山々が見えるかな*
2014.08.11 Mon l ネパールの生活 l コメント (0) トラックバック (0) l top
ヴィクラム暦・2071年サウン月(4月)25日の今日は
Janai Purnima(ジャナイ プルニマ)

ジャナイ プルニマとは、ジャナイ=聖紐 プルニマ=満月という意味で
毎年サウン月の満月の日に行われる、司祭に聖紐を手首に巻いてもらうヒンドゥー教のお祭り。
熱心なヒンドゥー教徒はジャナイ・プルニマに合わせて、ゴサインクンド(4380m)へ巡礼する。


ナガルコットのビュータワーを少し降りたところにもマデポカリという聖地があって
今日はここにタマン族が大集合!
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両手からあふれんばかりのプラサード(お供え物)を持った女性
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わたしたちもまずは手首に聖紐を巻いてもらう。
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池の前ではジャグリ(司祭)がマントラを唱え祈る。

聖地・ゴサインクンドまで巡礼に行った人がそこの水を持ち帰りこの池に入れ
そしてゴサインクンドまで行けない多くの人々がここの水で体を清めたり汲んで持ち帰る。
聖水もみんなでシェアっていいね。

ちなみに池にプカプカ浮かんでいるのはトウモロコシ。
今日はトウモロコシ解禁日でもあるので
自分の畑で採れたトウモロコシを池に捧げて、今年も収穫に恵まれたことを感謝する。
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民族衣装を着て祈るタマン族のジャグリ達。
大きな太鼓がボンボボン♪ボンボボン♪とリズミカルに響く。
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ジャグリの頭にはクジャクの羽とハリネズミのハリ、そして体にはたくさんの大きな鈴。
クジャクの羽は踊る人の象徴で、彼らが回転しながらダイナミックに踊りはじめると
体の動きに合わせて大きな鈴がシャンシャンと美しい音を奏でる。
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背中に黒い大きなシカの角をさしている人も
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さて、お祭りといったら屋台!

ネパールの定番屋台はなんといってもパニプリ
プリ(揚げたスナック)の中央に指で穴を開け、中に茹でたジャガイモやレンズ豆を詰めて
パニ(レモン・ミント・タマリンド・スパイスが入ったすっぱい液体)に浸して一口で食べる。
すっぱ辛くてクセになるおいしさ♡
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それにしても見渡す限りパニプリ屋台しか存在しない(笑)
どこまでもパニプリパニプリパニプリ…
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やっとアイスクリーム屋台を発見。
と思ったら大きなアイスの固まりをナイフで一口サイズに切って販売しているじゃないか!
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食べなかったから味は不明だけど、子どもたちに大人気
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今日は珍しく女性のジャグリを見かけた。
笑顔で楽しそうに歌い踊る姿が、とても印象的だった。
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わたしは特定の神様を信じているわけではないけれど、ネパール人の祈るスタイルが好き。
ネパール人はお祭りの日や門出の日(結婚・出産・入学・就職・開業・旅に出る前や帰ってきた時など)に
家族・親戚間で祝福し、お互いの幸せや成功を祈る習慣がある。

その印がおでこのティカ(赤い粉)なのだ。
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今日はみんなにいっぱい祝福してもらったね、ありがとう*
2014.08.10 Sun l ネパールの生活 l コメント (0) トラックバック (0) l top
ネパールと日本を比べると
当たり前だけど、あるものないもの違いがたくさんある。


日本に住んでいると、海のない暮らしというのはなかなか想像がつかないかもしれないけど
島国日本と内陸国ネパールの差は大きい。

今日はそんな【海】についてのお話。

海がないと言うことは、当たり前だけどまずビーチが存在しない。
どうしてもビーチに行きたかったら、一番近くてもインドまで行かなければならない。
ネパールから出たことのないネパール人にとって海は映画や写真の世界のもので
一度も海を見たことがないというネパール人の方が圧倒的に多い。

そして海の幸がない。
首都カトマンズの高級スーパーに行けば輸入品の冷凍エビやイカはかろうじて手に入るけれど
それでも種類はごくわずかで、しかも値段も高い。
だからたまに猛烈に北海道にワープしたくなったりする。

そしてネパールでは
イルカとかクジラとかサメなど、海の生き物のデザインはほとんど見かけない。
きっとネパール人にとってサメは
日本人にとってイエティくらいよく分からなくて無縁な存在なんだと思う。

そして海がないことによってのもうひとつの大きな違いは
輸出入を海路に頼れないことじゃないかと思う。
つまり空路(早いけど輸送費が高く大量には運搬できない)
または陸続きの隣国・インド&中国からの陸路のみになる。
原油や天然ガスをタンカー船で大量に輸入し
自動車や鉄鋼を大きな船でバンバン輸出してる日本とは、物流の面で大きく異なる。

主要エネルギーのガソリンはインドからタンク車でやってくる。
でも、インド国内で供給が追いつかなくなったり、ストライキや選挙などがあったりすると
「ネパールにあげるほどガソリンはありませんよー」と、すぐガソリンがストップする。
だから、首都カトマンズでさえガソリンスタンドが全部閉鎖しているなんてことも珍しくない。

そうすると突如現れるのが闇ガソリン。
売店の店先なんかにオレンジ色のペットボトルやガラス瓶が並んでるからすぐ分かる。
ガソリンスタンド閉鎖当日ならまだ通常の価格の1.2倍くらいで買えるけど
閉鎖して5日目とかになると価格は3倍とかに跳ね上がったりもする。

日本じゃなかなか考えられない光景だね。


物流の話に戻るけど、輸入の大半を陸続きの隣国・インド&中国に頼るということは
必然的に輸入品の多くは中国製かインド製になる。
そしてネパールに出回ってるMade in Chinaの品質の悪さと言ったら
日本で売ってるMade in Chinaとは比べものにならないくらい悪い。

高品質なモノで溢れ、輸入先もいくらでも選択肢がある日本向けに低品質なモノを流せば
明日には受注がストップするかもしれない可能性を中国側も熟知していて
ある程度の品質以上のモノを日本向けに製造してくれる。
それに几帳面な日本人ゆえ、輸入品に対する品質管理能力も長けている。

逆に高品質なモノが少なく、さらに輸入先の選択肢のほとんどないネパール向けには
これでもくらえ!とばかりにとんでもないモノを強気で流してくる。
しかもネパールの物価から考えると、そのとんでもないモノでも決して安くない。
でも残念ながら、現在のネパールには高品質なモノを作る技術がほとんどなく
輸入品に対する品質管理能力もないから、この状況はなかなか改善されず
中国製のジャンク品が大量に出回り続けている。

そんなわけで
ワインオープナーはたった一回でぐるぐるしたコイル部分が伸びきって使い物にならなくなるし
ライターを買った2時間後にはいつのまにかガスが抜けて空っぽになってたりする。

ちなみにネパール語で“無い”を“チャイナ”と言う。
買ったばかりの中国製品が壊れるとネパール人はこう呟く。
『メイド イン チャイナ ボリ チャイナ』
(中国製に明日は無い)
まぁ、ネパール版オヤジギャグみたいなもんだね。

モノを作る技術を習得して自国で製造すればいいと思うかもしれないけど
1日の約半分が停電のネパールでは、工場で大量生産といった産業はまだまだ根付かない。
だからちょっと田舎の方に行くと
今でも自給自足、地産地消、そして電気に頼らない手しごとが基本なのだ。

毛糸を編んで服を作り
畑を耕して食べ物を育て
鉄を打って農機具を修理して
レンガをひとつひとつ積んで家を建て
野菜を干したり漬けたりして保存食を作り、冬に備える。

実際、うちにあるバターもお酒も漬け物もぜーんぶお義母さんの手づくり。
家や庭のメンテナンスとハーブ収集は旦那のライフワーク。

できることは自分達でやるから
生活のあらゆるところに昔からの知恵がいっぱい詰まってる。
100年前の日本もきっとこんな感じだったのかな。

そして『海はないけど、ネパールには世界一の山・エベレストがあるぞ』
というのがネパール人の誇りだったりする。


海はないけど、本日もネパールは平和です。
2014.08.09 Sat l ネパールの生活 l コメント (0) トラックバック (0) l top
産まれた時は2.5㎏と小さめボーイだった息子も
日に日に丸く太くなって、現在7.5㎏。

元気いっぱい成長してくれて、ありがとう*


今まで母乳100%で育ててきたけど、本日ついに離乳食デビュー!

ネパールでは市販の離乳食というのはそんなにたくさん種類がないけれど
最初の離乳食として定番なのが“リト”
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リトの原料はひよこ豆、大豆、とうもろこし、大麦、砂糖をパウダー状にしたもので
良質な植物性たんぱく質・鉄分を多く含み、栄養満点◎

作り方はいたってシンプル。
小さじ3杯のリトを熱湯100㏄で溶いて、人肌程度まで冷ましてできあがり。

お味は甘さ控えめの液体生八つ橋って感じかな
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初めての離乳食だったけど、小さな口でもぐもぐ完食
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食べる楽しみがひとつ増えたねv
2014.08.06 Wed l 子育て l コメント (0) トラックバック (0) l top